MIRU2021では以下の先生方に特別講演をお願いする予定です.ご期待ください.
題目:視覚認識から社会的行動まで:脳の一般原理に基づく認知機能の構成的理解
講師:長井 志江 先生(東大)
日程:7月28日(水) 9:30-10:30
概要:人は生後数年の間に,さまざまな認知機能を獲得する.画像処理に対応する視覚認識から運動生成,他者との協調まで,その能力は社会的行動にも至る.では,人の認知機能は,どのような神経基盤に支えられているのであろうか.私たちは,人のように発達・学習するロボットの設計と,ロボット実験をとおした神経基盤の理解を目指して,脳の一般原理である予測符号化理論に基づく神経回路モデルを開発してきた.脳は感覚信号をボトムアップに処理するだけではなく,内部モデルから生成されるトップダウンな予測信号と統合し,予測誤差を最小化するように環境認識や運動生成を行っていると考えられている.本講演では,予測符号化理論に基づいて駆動する神経回路モデルを用いて,ロボットが運動生成や他者運動の認識,他者情動の推定と模倣など,さまざまな認知機能を獲得する研究を紹介する.そして,認知発達ロボティクス研究から示唆される画像認識研究への期待と提案について議論する.
題目:Towards First-Person Human Activity Understanding
日程:7月29日(木) 9:30-10:30
Abstract: With the growing availability of wearable (first-person) sensing devices, there are many opportunities to innovate algorithms for better understanding of human activity. Modern wearable devices such as wearable headsets, smart-glasses, smartphones and smartwatches, make it possible to measure human motion with great detail. This talk will show how we can leverage data-driven approaches in computer vision, machine learning, state estimation and simulated control, together with various first-person sensors to better model human activity.