MIRU長尾賞
OS3A-L3: 特徴の変換に基づく選択的忘却
後藤優太 (東京理科大), 柴田剛志, 木村昭悟 (NTT), 入江豪 (東京理科大)
受賞理由:深層学習においては,認識などタスクの性能向上に大きな注目が集まりがちであるが,それ以外の重要な課題である追加学習ならびに忘却に関して,選択的な忘れられる学習という方法の研究である.特徴量に対して制御コードを埋め込むことにより,選択的な忘却を可能にしている.また,制御コードの埋め込み位置の工夫を行い,従来の手法と比較して高い性能も出している.今後,重要となるであろう分野への挑戦的な研究であると評価できる.
MIRU優秀賞
OS1A-L1: StableSeg: Stable Diffusionによるゼロショット領域分割
本部勇真, 山口廉斗, 柳井啓司 (電通大)
受賞理由:学習済み拡散モデルを利用してzero-shotの領域分割に適用する手法であり,巨大な事前学習済みモデルの追加学習の必要がない方法論を提案している.また計算量が多いという拡散モデルの問題点を巧みに回避しており,高速化を実現している.さらに特殊なドメインへの適応も考慮して疑似マスクの追加学習を行う方法も提案している.その有効性と新規性の高さからMIRU優秀賞にふさわしい内容である.
OS1A-L2: アテンションはアノテーションの代わりになるか?:テキスト−画像生成モデルの注意機構を利用した領域分割の弱教師あり学習
吉橋亮太, 大塚雄也, 土井賢治, 田中智大 (ヤフー)
受賞理由:拡散モデルによるテキストから画像を生成する過程に現れるアテンションマップからマスク画像を生成し,セマンティックセグメンテーションのラベルとして利用する弱教師あり学習法 Atten2mask を提案し,教師あり学習には及ばないものの,画像アノテーション問題を改善する手法として新規性と有効性があり,MIRU優秀賞にふさわしい内容である.
MIRU学生優秀賞
OS3A-L4: CLIPにおけるタイポグラフィック攻撃を防ぐためのPrefix学習
東大樹, 松井勇佑 (東大)
受賞理由:CLIPに対するタイポグラフィック攻撃の危険性に注目し,その有効な防御方法を提案している.提案するPrefix学習法は,”DPトークン”と呼ばれる特殊なトークンのみを学習するという優れたアイディアに基づいており,これによりCLIP全体の再学習を巧みに避けつつも,認識の頑健性を高めることに成功している.今後,急速な普及が見込まれるVision & Languageモデルで起こりえる課題をいち早く解いており,新規性・有効性ともに高いと認められる
MIRUフロンティア賞
OS2A-L4: Dual Pixelセンサを用いた Structure from Motionのスケール推定
芦田光平, 山藤浩明, 大倉史生, 松下康之 (阪大)
受賞理由:Structure from Motionで生じるスケール曖昧性の問題を,Dual Pixelセンサを利用することで解決する方法を示した.Dual Pixelセンサは,オートフォーカスのために開発されているが,これを視差推定に活用し,新たな3次元形状推定法を開発した.Dual Pixelセンサを利用したシーン解析技術は,まだ前例が少なく,先駆的な取り組みである.
MIRUインタラクティブ発表賞
OS1A-S2: プライバシ保護のための特徴量埋め込みに基づく顔画像の非識別化とその性能評価
塙剛生, 河合洋弥, 伊藤康一, 青木孝文 (東北大)
OS1B-S2: Preventing Undesirable Misclassification by Negative Learning
Kazuki Egashira, Atsuyuki Miyai, Qing Yu (Univ. of Tokyo),Go Irie (Tokyo Univ. of Science), Kiyoharu Aizawa (Univ. of Tokyo)
IS1-67: CLIPと微分可能レンダラーを用いたフォントスタイル変換
泉幸太, 柳井啓司 (電通大)
IS1-87: 類音語の連想性を考慮した未知語の発音に対する画像生成
松平茅隼 (名大), カストナーマークアウレル (京大), 駒水孝裕 (名大),平山高嗣 (人間環境大, 名大), 道満恵介 (中京大, 名大), 井手一郎 (名大)
OS5A-S3: イベントカメラを用いた人物姿勢推定結果の更新によるレイテンシ補償と精度向上
大武一平, 北野和哉, 櫛田貴弘, 藤村友貴 (NAIST), 前島謙宣 (オー・エル・エム・デジタル, IMAGICAGROUP), 久保尋之 (千葉大), 舩冨卓哉, 向川康博 (NAIST)
OS5A-S5: 機械学習によるカーニング
中鶴慧, 内田誠一 (九大)
IS2-24: Probabilistic Approach towards Theoretical Understanding for Adversarial Training
Soichiro Kumano (Univ. of Tokyo), Hiroshi Kera (Chiba Univ.),Toshihiko Yamasaki (Univ. of Tokyo)
IS2-43: 二値重み空間でのBinary Neural Networksの学習
澁谷辰吉, 井上中順, 川上玲 (東工大), 佐藤育郎 (東工大, デンソーITラボ)
OS6A-S2: Coupling Spatial and Channel Transformer Network を用いた単一画像の雨除去
難波優駿, 韓先花 (山口大)
IS3-58: Fine-grained Facial Image Manipulation via Latent Space Decomposition
Weng Ian Chan, Xu Cao, Hiroaki Santo, Fumio Okura (Osaka Univ.)
IS3-63: Winning a Competition of Satellite Image Analysis
Daiki Kimura, Tatsuya Ishikawa, Masanori Mitsugi, Yasunori Kitakoshi, Takahiro Tanaka, Naomi Simumba (IBM), Kentaro Tanaka, Hiroaki Wakabayashi, Masato Sampei (Space Shift), Michiaki Tatsubori (IBM)
MIRUデモ発表賞
DS-4: EventPointMesh in Realtime:イベント情報のみを用いた三次元人物姿勢および形状のリアルタイム推定
出口裕之, 池田航, 堀涼介, 五十川麻理子, 斎藤英雄 (慶大)
MIRU学生奨励賞
- OS1A-L3:塩原楓 (東大)
- OS1B-L2:松尾信之介 (九大)
- OS2A-L1:Ryota Maeda (Univ. of Hyogo)
- OS2A-L2:大森涼平 (九工大)
- OS3A-L5:小濱大和 (中部大)
- OS3B-L1:舘野将寿 (東大)
- OS4A-L1:山田亮佑 (筑波大)
- OS4A-L2:篠田理沙 (京大)
- OS4A-L3:田所龍 (東北大)
- OS4B-L1:佐藤禎哉 (東大)
- OS5A-L2:堀涼介 (慶大)
- OS5B-L1:周舒意 (東大)
- OS6A-L1:日垣輝大 (NAIST)
MIRU論文評価貢献賞
シニア評価委員
- Shohei Nobuhara (Kyoto University)
- Hiroshi Tanaka (Fujitsu)
- Mariko Isogawa (Keio University)
- Akisato Kimura (NTT)
- Go Irie (Tokyo University of Science)
- Keiji Yanai (University of Electro-Communications)
- Daisuke Iwai (Osaka University)
- Hideki Nakayama (The University of Tokyo)
- Mitsuru Nakazawa (Rakuten Institute of Technology, Rakuten Group, Inc.)
- Kota Yamaguchi (CyberAgent)
- Ryuhei Hamaguchi (AIST)
- Manabu Hashimoto (Chukyo University)
ジュニア評価委員
- Shuhei Yoshida (NEC)
- Shoma Iwai (Tohoku University)
- Shuhei Tarashima (NTT Communications Corporation)
- Naoto Inoue (CyberAgent)
- Daiki Kimura (IBM Research AI)