[image 02915] 新学術領域「生物ナビゲーションのシステム科学(生物移動情報学)」セミナー

Toru Tamaki tamaki @ ieee.org
2018年 2月 28日 (水) 23:09:15 JST


科研費新学術領域「生物ナビゲーションのシステム科学(生物移動情報学)」(領域代表:橋本浩一)主催のセミナーのご案内です.

領域HP:http://navi-science.org/

日時:2018/3/16(金)10:30–15:00

場所:東北大学 東京分室
http://www.bureau.tohoku.ac.jp/somu/bun/bun.html
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目7-12 サピアタワー10階(東京駅すぐ横)

参加登録:
参加は無料ですが,あらかじめサピアタワーへの入場登録が必要です.
参加される方は2018/3/14までに以下のURLから参加者情報の入力をお願いします.
http://bit.ly/2CU8CB2
なお会場の収容人数を超えた時点で締め切ります.

10:00 開場

10:30 ― 10:50
講演者:玉木徹(広島大学)
タイトル:人物行動モデルによる軌跡のセマンティックセグメンテーション
学習済みの行動モデルに基づく,軌跡の分割手法を紹介する.まず,画像から複数の行動モデルを学習し,次に学習済みの行動モデルと隠れマルコフモデルを用いる.一般的な軌跡の分割手法であるRamer-Douglas-Peuckerアルゴリズムと比較した結果を示す.

10:50 ― 11:10
講演者:平川翼(中部大学)
タイトル:動画像を用いた経路予測手法の分類
経路予測とは,歩行者や自動車などの予測対象が未来にどのような経路を移動するかを推定する技術である.コンピュータビジョンにおける経路予測問題では主に動画像のみを入力とするため,移動経路の予測のみならず予測対象の状態や周囲の環境なども動画像から推定する必要がある.本発表では動画像を入力とする経路予測手法についてサーベイし,動画像からの特徴抽出法と予測手法について体系的にまとめる.

11:10 ― 11:30
講演者:波部斉(近畿大学)
タイトル:群泳映像からの魚の検出と追跡
群になって泳ぐ魚の行動のメカニズムの理解を目指して,群泳行動を撮影した映像から魚を検出し,その追跡を行う技術の開発を行っている.この技術の一部は,微小動物など他の対象についても有効であると期待され,本領域の他のグループの研究の一助になることも期待している.今回は,その技術の概要と,群泳映像やその他の対象について行った予備実験の結果を紹介する.

11:30 ― 13:30 休憩(90分)

13:00 ― 13:30
講演者:栗田多喜夫(広島大学)
タイトル:非負値行列分解(NMF)とその応用
非負値行列分解(Nonnegative Matrix Factorization,
NMF)の基本的な考え方とその応用例について紹介する.NMFの応用例としては,和音のスペクトルからの単音スペクトルを推定について紹介する.また,NMFの変形(拡張)として,NMFの基底関数にモデルを導入し,蛍光顕微鏡画像からの分子状態の推定に利用した結果についても紹介する.

13:30 ― 13:50
講演者:柳井啓司(電気通信大学)
タイトル:ディープラーニングのモバイル実装
深層学習による画像認識・変換は,いまやサーバやPC上のみならず,スマートフォン,タブレット,RaspberryPiなどの小型デバイス上でも容易に実装可能である.本講演では,これまで独自ライブラリによって開発してきたAndroid/iOS上での深層学習画像認識・変換アプリであるDeepFoodCam,
DeepStyleCamの実装方法や高速化の工夫について解説を行う.さらに,昨年から急速に整備が進んでいるモバイルOSの深層学習APIやそれに対応したフレームワークを利用したアプリ開発方法についても解説を行う.

13:50 ― 14:10 休憩(20分)

14:10 ― 14:30
講演者:大西正輝(産業技術総合研究所)
タイトル:救命初療室における医療関係者の移動軌跡の分析
救急救命室での医師,研修医,看護師の移動軌跡と会話を分析することで,チーム医療を評価するための人の計測方法を紹介する.

14:30 ― 14:50
講演者:平川翼(中部大学)
タイトル:海鳥の経路予測のための逆強化学習
従来の予測手法は障害物を避けながら目的地へ直線的に移動するような経路を予測しており,迂回するような移動経路を考慮した予測は行われていない.本発表では,そのような動きを考慮した経路予測を目的とし,逆強化学習の枠組みに基づいた経路予測手法を紹介する.オオミズナギドリのGPSデータを用いた実験にて,迂回や回り道した経路を予測できることを示す.

15:00 終了

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Toru Tamaki
tamaki @ hiroshima-u.ac.jp
http://home.hiroshima-u.ac.jp/tamaki/


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