[image 03656] 3次元回転

[kanata-k ＠ okayama-u.ac.jp]

皆さま

岡山大学名誉教授の金谷です．今年1月に湘南で次の国立情報学研究所(NII)の
幾何学的ビジョンに関するシンポジウムが開催されました．

NII Shonan Meeging: Optimization Methods in Geometric Vision
27-31 January 2019, Shonan Village Centre,
Organizers: Tat-Jun Chin, Anders Eriksson, Yasuyuki Matsushita
https://cs.adelaide.edu.au/~tjchin/shonan140/

世界中から活躍中の研究者が招待されましたが，活発に議論されたテーマの一
つが「回転平均化」(rotation averaging)でした．これは，さまざまなデータ
から計算したカメラや物体の3次元的な向きを最適化するもので，最近，ICCV,
CVPR, ECCVなどの主要な国際会議でもよく取り上げられるようになりました．
このような背景のもと，その理論的な基礎を説明する次の本を出版しました．

金谷健一「3次元回転:パラメータ計算とリー代数による最適化」
共立出版, 2019年7月31日
https://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320113824

我が国でも幾何学的ビジョンの研究が発展することを期待します．

金谷健一
岡山大学名誉教授