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査読方針について

以下にMIRU2013における査読基準を記述します.MIRU2013では,出口を見据えた論文をより多く採択するため,これまで若干あいまいであった実用性の定義を見直しました.

新規性(Originality)
  1. 新しい理論が記述されているか?
  2. 論文としてユニークなシステムが記述されているか?
  3. それらが,何が新しいか,何がユニークかを明確に記述されているか?
なお,ここでは,後追い研究のような理論展開論文や単に既存の理論からの練習問題のようなシステム論文は評価を低くします.
実用性(Practicality)
実用性は,出口を見据えているかという点を評価基準とします.また想定される出口の社会的意義も評価基準とします.
  1. 理論を記述した場合,理論がどういった問題を解決するのかが明確に書かれているか?
  2. システムを記述した場合,実際にそれがどのような応用局面に結びつくかが明確に書かれているか?
なお,新規性に若干乏しくても,これまで考えられなかったような分野へのシステムを構築し実証してみせているような場合や実際の製品にするために数々の困難を乗り越えているような場合は,評価を高くします.
信頼性(Reliability)
提案された理論なりシステムなりが,実験や実装を通して,十分に検証されているかを評価します.
  1. 理論の場合は,各部の証明が精緻に構成されているか?それらの理論が十分に実験で検証されているか?
  2. システムを記述した場合,他者が再現可能な記述になっているか?システムの評価はなされているか?
了解性(Organization and Readability)
  1. 論文としての体裁が整っているか?
  2. 序論で,過去の論文を十分サーベイし,投稿論文の立ち位置を明確に述べているか? この際,引用論文は,公平になされているか?
  3. 「まとめ」または序論で論文の寄与が明確に記述されているか?
  4. 読みやすい記述となっているか?
分野の妥当性(Relevance to MIRU)
  1. 論文の内容がMIRUのコミュニティに研究分野として認知されているか?
査読者の判定(Decision / Comments to the Area Chair)
了解性,分野の妥当性を踏まえ,新規性,実用性,信頼性を考慮したうえで,減点主義ではなく,加点主義で,総合評価を行います.